今回の大雨では車の水没が相次ぎ、市民生活に大きな支障が出ています。

11日午前6時ごろ 熊本市中央区段山本町

熊本市中央区でも道路が冠水しました。近くを流れる井芹川が越水した影響とみられます。

約5時間後、水が引くと道路沿いの店舗の被害が明らかに。このレンタカー店では約50台の車両が全て水に浸かり、使えなくなりました。

井芹川を挟んだ対岸でも被害は深刻です。

11日正午ごろ 熊本市西区島崎

少なくとも10台以上の車が水没し、昼を過ぎても車が路上に置かれたまま。警察官が交通整理をしていました。

これは今日(11日)午前0時ごろの付近の様子です。道路が冠水し、車のタイヤの半分が水に浸かっています。

11日午前0時ごろ 熊本市西区島崎

この2時間後には・・・。雨が降り続き、道路が川のようになっています。

この男性は駐車場に止めていた車が水没して、車内が泥まみれになりました。

車が水没した男性「(島崎に)30年以上住んで、こんな降った、水が貯まったのは初めて」
――びっくりですか?
車が水没した男性
「線状降水帯って最近あるけど、ここまでの被害はなかったのでちょっと油断していた部分はあるかなと。何時間かの話だったので」

電器店を営む男性は仕事で使う車が水没したと言い、肩を落とします。

電器店の店主「見事に、あっという間にほら。この辺りまで水が来た。いつもは車を知り合いのところに移動させるけど、そんな余裕もなく、気づかなくて」

夜間の短時間の猛烈な雨が被害拡大の一因かもしれません。

水に浸かって動かなくなった車を移動するのはJAFのスタッフです。

大雨の影響で水没した車の回収依頼がJAFに殺到しています。

JAF熊本支部によりますと、通常、お盆の時期は県内で1日130件ほどの依頼があるといいますが、今日(11日)は午後2時の時点で、水没した車だけで、およそ5倍、約640件の要請があったといいます。

この状況を担当者は「異常な状態」と表現します。

車線をふさいでいるこの車は昨夜、自宅から避難しようとしたところ、水に浸かり、エンジンが止まったと言います。

車の持ち主「水が溜まっていると分からなかった。そんなに深くないのかなと思ったら、この辺から前から水が来たので、やばいなと思ったらエンジンが止まってしまった。やっぱり水があるところに行ったらいけない」

作業は30分ほどで終了しました。

運転中に車が水に沈みかけたらどうすればいいのでしょうか

JAFのスタッフ「引き返すべきです。そこまで入ることができたので、バックならできる可能性が高いので。その先の状況が分からないなら、先に行くよりも引き返すという選択肢をした方がいい」