テントに避難しても続く「過酷な状況」
一方、別なテントに入っているのは、医療的なケアが必要な笠間理恩さんです。体温調整が難しく、避難所のテントでも過酷な状況が続きます。
笠間真紀さん「暑い…。暑いです。(バギーから)降りる前が37.3℃だったんです。降りて下に寝たら今度は37.5℃です」

生活の中で欠かせない介護も、実際にやってみると、切実な課題が浮き彫りになりました。
介護の担当者「おむつ交換するときに、ここを閉めなきゃいけないと思うんですけど…。真っ暗で何も見えませんでした。ここを全部閉めるので…」
停電を想定した訓練。持ち込んだ充電式の電池につなぎ、呼吸器をつけると、理恩さんに笑顔が戻りました。
本田医師「こういう表情の変化。寝たきりの人というのは全然反応もしない、ただ寝ただけと思っている人もいるかもしれなけど、訴えもある。ただ、自分では訴えられないので、そういう訴えを周りの人がどうやって読み取っていくかが大切」