戦時中、長野市の松代大本営の工事で亡くなった朝鮮人労働者を慰霊する集いが10日、開かれました。

松代象山地下壕の入り口にある追悼碑前で開かれた集いには、追悼碑を守る会や在日韓国人・朝鮮人の団体などおよそ70人が参列しました。

追悼碑は、戦時中に地下壕の工事で亡くなった朝鮮人労働者を慰霊するため、1995年に建立され、2025年で30年を迎えました。


推定で300人が亡くなったとされていますが、実態は分かっていません。

主催した松代大本営追悼碑を守る会の表秀孝(おもて・ひでたか)会長は、「歴史を直視し、歴史に学び、再び誤ることの無い今日(こんにち)を生きなければならない」と話しました。

戦後80年を迎える中、参列者は追悼碑を前に平和を繋いでいく決意を新たにしていました。