【花角英世 新潟県知事】
「柏崎刈羽原発の再稼働問題について、現在の皆さま方の率直なお考えなりお気持ちを、伺うことができたらと」
東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の再稼働の判断について、新潟県の花角英世知事が“県民の意思を見極める”ための手法の一つとして挙げているのが『市町村長との懇談会』です。

7日には胎内市で、村上・新発田ブロック9市町村長との懇談会が行われました。
【村上市 高橋邦芳 市長】
「2050年のカーボンニュートラルに向けて、原子力による電力は必要だろう」
【新発田市 二階堂馨 市長】
「花角知事が再稼働に賛成あるいは反対、どのような決断をされたとしても、私は花角知事を信頼している」
【関川村 加藤弘 村長】
「年内には方向を出していただきたいな、ということを申し上げました」

5回に分けて行われた県内30市町村長との懇談会は、この日で全て終了。
【湯沢町 田村正幸 町長(5月)】
「私からは、安全性が確保されれば再稼働すべきではないかと」
【燕市 鈴木力市長(7月)】
「現状では燕市長としては再稼働に同意することはできませんよという話をした」

一連の懇談会で、再稼働の賛否を明確に示した市町村長はわずかでした。
【花角英世 新潟県知事】
「首長さんたちの多くの“共通部分”はどの辺にあるんだろうかということは、おぼろげながらに感じてきているところではあります」
「少なくとも“県議会”ということは、非常に多くの首長さんから伺ったワード」
【五泉市 田辺正幸市長】
「県民の代表である県議の、県議会においてですね…」
【胎内市 井畑明彦市長】
「知事と県議会の間で熟議を尽くしていただいて…」
県民の意思を見極めるため、“残りの手法”としている『新潟県民の公聴会』は8月末まで続き、8月から9月にかけては『県民意識調査』が実施されます。

“地元同意”の鍵を握る花角英世新潟知事は、柏崎刈羽原発再稼働の是非を、いつどのように判断するのでしょうか?