富山第一高校サッカー部を全国制覇に導いた大塚一朗監督率いるサッカー・モンゴル代表。富山県内でキャンプを行っていましたが、唯一のオフの日を、取材させてもらいました。
この日、富山県富山市の総曲輪にさっそうと現れたのは、サッカー・モンゴル代表です。
率いるのは富山市出身の大塚一朗監督。富山でハードなトレーニングキャンプを行う中で、この日はつかの間のオフです。
「気持ちいい~(モンゴル語)」
8年前の全国高校サッカー選手権で、富山第一を県勢初の全国制覇に導いた大塚監督。ことし、モンゴルの代表監督に就任し、ナショナルチームの監督という長年の夢をかなえました。
2026年に開催される次のワールドカップ予選に向けて、モンゴルにはない天然芝でのプレー経験を積むため、環境が整った富山でキャンプを行っています。
監督の古巣、富山第一高校やカターレ富山のU18チームとのトレーニングマッチを行うなど実戦も交えながら、チームの強化を行いました。
唯一のオフとなった11月17日。富山市内に繰り出した選手たち。訪れたのは、富岩運河環水公園です。
モンゴル代表 大塚一朗 監督:
「じゃあ10時15分までフリータイム。リラックスしてください」「OK!」
写真を撮ったり、寝転んだり、思い思いの時間を過ごします。
選手:
「富山県の人口は?」
大塚監督:
「約100万人」
選手:
「100万人!かなり、かなり多いね」
大塚監督:
「ウランバートルは150万人くらいだよね」
記者:
みなさんの反応、今のところどうですか?
大塚監督:
「東京とか大阪より、のんびりしていていいって言ってましたね、好きだって。とてもピースフルだって」
記者:
「いまモンゴルはもう冬?」
大塚監督:
「そう。マイナス25度くらいあるんじゃないかな、夜は。でも日中は2℃か3℃。だから(富山に)来たときなんかは20℃くらいあったから、夏だ、夏だって言ってた。笑」
モンゴルにはないスターバックスコーヒーも満喫、御一行が次に向かった先は、三井アウトレットパーク北陸小矢部。お目当ては、スポーツ用品です。
モンゴルにはスポーツショップがなく、普段はサッカー用品やスパイクシューズなどをネット通販で購入しているといいます。
ホテルに帰って、夕食の時間。たくさんの購入品を見せてくれました。
選手:
「ナイキ(Tシャツ)」
「Thisisマイシューズ!」
「ジャケット」
「Manyチョイス。(とてもたくさんの種類があって、価格は一種のチップくらい」
「モンゴルでも履けるナイキのズボン」
「これは妻に買いました。これは娘にです。僕は本当はナイキが好きだけど、監督がプーマ推しているので、今回はプーマにしました」
大塚監督:
「みんな練習しているときより楽しそうで。こういう日が1日あってもいいかなって思います。月収3万円の国なんで、少しでも安いものを良い物を買いたいっていうのはあると思うんで」
選手:
「いただきます」
日本食も、はしの使い方も、慣れた様子です。
選手:
「日本の食事はとてもおいしいです。(日本は)たくさんチキン食べる。モンゴルは羊とか牛とかたくさん食べるからそれはちょっと違う」
記者:
「恋しくないですか牛とか羊」
選手:
「そろそろ(食べたい)。笑」
20日、キャンプの最終日を迎えた選手たち。富山新庄クラブとの試合に臨み、引き分けに終わりました。
大塚監督は、このキャンプで得た成果と新たに見えた課題を今後の練習にいかしていきたいとしています。
モンゴル代表 大塚一朗 監督:
「モンゴルでやっていると、なかなか滑ったり天然芝の違いっていうものが分からなかったので、体験することで、次のワールドカップに向けての対処っていうところにもなると思うので、選手に気づきがあったというところで嬉しく思っています」
2023年始まるワールドカップ予選に向けて。大塚監督率いるモンゴル代表の活躍に注目です。
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