日本初の国産自動車を手がけた岡山市出身の山羽虎夫の功績を広く知ってもらおうという取り組みです。「山羽式蒸気自動車」のレプリカの展示が表町商店街で始まりました。
「降ろしまーす。ゆっくりで」

トラックから下ろされたのは、「山羽式蒸気自動車」の3分の2サイズのレプリカです。岡山商科大学付附属高校自動車科の生徒らが授業の一環で制作しました。
日本初の国産自動車は岡山市出身の技術者・山羽虎夫が1904年に制作し、岡山市内を試走したのが始まりとされています。

その功績を市民に広く知ってもらいたいと、きょう(8日)は高校生らがレプリカとともに、かつて山羽虎夫の工場があった岡山市北区表町を出発し、商店街を500メートルほど練り歩いてPRしました。

(岡山商科大学附属高校自動車科 三上空駕さん)
「岡山のみなさんに見てもらえたことがうれしい。(当時はこの場所を)走っていたということで、その時の気持ちが伝わってきた」
(岡山商科大学附属高校自動車科 小笠原颯希さん)
「日本で初めての車が岡山で生まれたことが、日本中・世界中に知れ渡ってほしいなと思います」
レプリカは今後、表町のスポーツジム・雷電館の1階に常設展示されます。このほかイベントなどを通じて各地でお披露目されるということです。