■新総務大臣は伊藤博文の子孫

ホランキャスター:
では、寺田さんの後任となった松本剛明新総務大臣(63)は、一体どんな方なのか見ていきましょう。衆議院、兵庫11区で当選は8回、自民党の麻生派に所属しています。経歴を見ていきますと、2000年に衆議院選挙初当選ということです。当時、民主党から当選したということです。そして民主党政権では、2009年に衆議院議院運営委員長を務めたり、2011年には外務大臣などを務めた方です。そしてそこから2015年、離党し無所属になった後、2017年に自民党に入党。そして麻生派になるというわけです。

なぜ松本さんが新大臣に選ばれたのか。星さんは「政策にも精通している人物なので、即戦力として期待されている。松本新大臣は初代内閣総理大臣・伊藤博文氏の玄孫という伝統ある家柄。麻生副総裁の"お気に入りの人物"である。屋台骨の麻生派に配慮したのでは」と話していました。

井上キャスター:
何か一つ問題が起きると、やめろやめろと国会の審議がそちらの方に傾いてしまう。でも本当に重要なのは、旧統一教会関連の法案もそうですけど、国会で話すべきなのは重要法案。それがなかなか進まないのが、本末転倒というような感じがしてしまいます。

教育アドバイザー 清水章弘さん:
国会議員そして国会、政府に求めることは、本当に今困っている方々に対してどれだけ時間を割くことができるのか、労力を割いていただけるのかということを国民としては、期待しておりますので、なるべく長く一分一秒その方に時間を割いてほしいなと願いますね。

井上キャスター:
教育アドバイザーとして教育にずっと携わってらっしゃるので、その話も伺いたいのですが、国会議員になりたいというなり手がどんどん減ってきている。政治に若者が興味ないとひとくくりにされますが、そもそも興味を抱くような政治じゃないという若者の声がある。その辺りのミスマッチは、教育の最前線でどうご覧になっていますか?教育アドバイザー 清水章弘さん:
政治教育は、一般的には主権者教育という表現を使いますが、教育改革によってどんどん政治の教育そのものは広がってきてはいます。例えば、高校3年生の95.6%が高校3年生のときに主権者教育を受けている。それは選挙権の年齢の引き下げによって行われたことです。広まってはきているものの、政治が憧れの世界ではないところがまず根本の問題出てくるのかなと思いますね。

井上キャスター:
何を変えると憧れになっていくと思いますか?もう少し国を動かすために、政治の世界という若者が増えるためには。

教育アドバイザー 清水章弘さん:
ジェンダーギャップであるとか。ジェンダーギャップ、世界で日本は116位でしたっけ?身近に感じられないところがあると思います。選挙の投票率を見ると若者の中で女性の方が投票率が少し高めに出ているので、女性にとって憧れになるものであったり、若者にとって憧れの存在であるとしなければならないとは思いますね。