大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第9号
2025年08月07日21時37分 気象庁発表

宮崎県と鹿児島県(奄美地方を除く)では、8日明け方から8日昼前にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第8号
2025年08月07日16時35分 気象庁発表

北陸地方と東北日本海側では8日明け方にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、西日本から北日本では、8日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意してください。

[気象概況]
 低気圧が北海道付近を東北東へ進んでおり、前線が本州を通って黄海にのびています。8日は、低気圧がオホーツク海に進み、前線が本州の南岸から九州付近に停滞するでしょう。前線はその後も10日頃にかけて九州付近に停滞する見込みです。また、8日から9日にかけて、北日本から東日本の上空約5500メートルには氷点下9度以下の寒気が流れ込むでしょう。
 前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や上空の寒気、日中の気温上昇の影響で、西日本から北日本では、8日にかけて大気の状態が非常に不安定となる所がある見込みです。
 現在、西日本から北日本では、局地的に、雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降っています。また、北陸地方では降り始めからの降水量が300ミリを超え、8月の平年の1か月の降水量の2倍を超える記録的な大雨となっている所があります。北陸地方や東北地方では、これまでの大雨の影響で、地盤が緩んでいる所や増水している河川があり、土砂災害や洪水災害の危険度が高くなっている所があります。

[雨の予想]
 西日本から北日本では8日にかけて、雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
7日18時から8日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  北海道地方      80ミリ
  東北地方       80ミリ
  近畿地方       80ミリ
  九州北部地方    180ミリ
  九州南部      180ミリ
その後、8日18時から9日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  九州北部地方    150ミリ
  九州南部      120ミリ
その後、9日18時から10日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  九州北部地方    150ミリ
 九州北部地方では、前線が停滞するため、その後も更に降水量が多くなるおそれがあります。

[防災事項]
 北陸地方と東北日本海側では8日明け方にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、西日本から北日本では8日にかけて、九州北部地方と九州南部では9日も、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
 発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。