この夏、痛ましい水難事故が相次いでいますが、事故を未然に防ごうとする取り組みがいま始まっています。キーワードは「タグ」です。

この夏、相次ぐ水難事故。先月も東京・小金井市のスポーツクラブの室内プールで、6歳の男の子が溺れて死亡する事故が発生。

そうした事故を減らすため、ベンチャー企業が開発したある「タグ」が今、注目されています。

プライムセンス  高木淳 社長
「溺れのリスクが高いと言われてるのは子どもたち。そこを一番助けたいということで、この開発が始まりました」

ゴーグルや水泳キャップに取り付けた「タグ」が、水や位置情報を感知。溺れて沈んでいる子どもをすぐに発見することができるといいます。

頭が出ている状態では、モニター上で「安全」を示す緑になっていますが、頭まで潜り、10秒経つと「警告」を示す赤に。その後、パトランプなどで周囲に知らせます。電波をキャッチするアンテナをプールの周りに取り付けることで、判別しているそう。

プライムセンス  高木淳 社長
「今後取り込んだデータをどんどんAIによって解析して、ステップアップしていきます」

水難事故を未然に防ごうというこのシステム、神奈川県藤沢市の小学校で試験的な活用が始まっています。