鹿児島県内では新型コロナの感染者が増加しています。人が集まるお盆を前に専門家は「重症化しやすい人を守るため感染対策をしてほしい」と呼びかけています。
県によりますと今月3日までの1週間に県内で確認された新型コロナの感染者は723人で前の週のおよそ1.4倍に増えています。

感染者はことしに入り1月や2月は400人を超えていましたがその後、減少。しかし、6月下旬から増え続けています。
(済生会鹿児島病院 久保園高明院長)「コロナの患者数は夏と冬、年に2回ピークが繰り返されてきた。今回もその波に乗って増えてきている」
日本感染症学会認定の専門医で済生会鹿児島病院の久保園高明院長は、お盆を迎え人が集まる機会が増えるこれからは特に注意してほしいと話します。
(済生会鹿児島病院 久保園高明院長)「高齢者はしっかり感染対策をしてほしい。高齢者と接する可能性のある人も感染対策をしてほしい。基本的な感染対策をしなくてはいけない」
一方、百日せきは県内でことし1400人以上が感染しこちらも多い状態が続いています。
(済生会鹿児島病院 久保園高明院長)「(百日せきは)6か月未満の赤ちゃんがかかると肺炎が重症化したり脳症を起こしたりする。症状がありそうな人は(赤ちゃんに)近づかない」
県は、手洗い、うがいなどの感染対策とともに百日せきに対しては定期ワクチンの接種を呼びかけています。