7日の大雨の影響で、北アルプスの黒部峡谷鉄道の線路上に土砂が流入し、一時運行を見合わせる事態となりました。現場は宇奈月駅から約9.6キロメートル上流の「出平駅」付近で、この影響で午前11時以降の列車が運休しました。

土砂の流入は7日午前10時40分頃、作業員が発見したものです。土砂流入により、上流の猫又駅から乗ってきた列車で折り返す予定だった乗客43人が一時足止めとなり、全員が350メートルほど徒歩で土砂流入箇所を迂回し、迎えに来た別の列車に乗り換え、予定より2時間半遅れの午後2時15分に無事宇奈月駅に到着しました。

気分が悪いなどの体調不良を訴えた人はいないということです。

黒部峡谷鉄道によると、線路の復旧工事は完了しており、8日の始発列車から通常通り運行を再開するということです。

同社は「お客さま、関係者の皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫びいたします」とコメントしています。