広島市では午前8時から平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、一般市民などおよそ5万5000人が参列しました。

午前8時15分には平和の鐘が鳴らされ、原爆の犠牲者を悼みました。

8歳の時に広島市で被爆し、父や祖父などを失った仙台市在住の被爆者・木村緋紗子さん(88)も式典に参加。広島市内の小学生が読みあげる「平和への誓い」に聞き入りました。

小学生代表:「被爆者の方々から直接話を聞く機会は少なくなっている。私たちが被爆者の思いを語り継ぎ、一人一人の声を紡ぎながら、平和を作り上げていきます。」

仙台市在住の被爆者・木村緋紗子さん:「(原爆が投下されたのと同じ)午前8時15分の瞬間はあの日に帰りました。やっぱりこの瞬間は涙が出ますよ、被爆者であれば。」

語り部活動などで今も戦争の悲惨さを伝え続ける木村さんは、被爆から80年となった広島で父や祖父らに祈りを捧げ、平和を願いました。