地震が相次いだ十島村の悪石島と小宝島の建物などを鹿児島県がきのう5日調査し、「使用上、問題ない」ときょう6日、十島村に報告しました。
この調査は十島村が県に要請して行われたもので、県の土砂災害対策アドバイザーで鹿児島大学の地頭薗隆名誉教授や県職員あわせて20人が5日、悪石島と小宝島に入りました。

住宅や学校、道路や港の安全性を確認したほか、土砂災害警戒区域を点検し、ヘリコプターやドローンを使って上空からも調査しました。
(県土木部監理課技術管理室 宮下浩一室長)「結果としては多少損傷が見受けられるが、使用上の影響はないと判断した」
住宅や公民館の一部で損傷が確認されたものの使用上、問題がないことや、港や土砂災害警戒区域にも異常がないことなどが6日、県から村に報告されました。
調査した地頭薗隆名誉教授は「地震の影響で斜面は崩れやすくなっており土砂災害に対する警戒意識を高めてほしい」とコメントしています。
(十島村 久保源一郎村長)「家を建て直したり、道路を改修するという緊急的な工事がないということで一安心している」
村は今後、説明会を開いて住民に結果を知らせたいとしています。