チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世の後継者をめぐり、中国・チベット自治区の高官は、決定権は中国政府にあるとする考えを改めて示しました。
ダライ・ラマ14世は自身の後継者について先月、自らの死後に生まれ変わりを探す「転生」の制度を存続させる考えを示し、後継者の選出について「他者が干渉する権限はない」と中国政府をけん制しました。
中国・チベット自治区の成立から60年になるのを前に、5日、自治区の高官は会見を開き、これについて次のように反発しました。
チベット自治区高官
「中国政府はダライ・ラマの転生問題において、争う余地のない最終決定権を持っている」
そのうえで「転生は中国国内で代わりになる人物を探し出し、政府の承認を得るという原則を守らなければならない」と述べ、中国の法律や規則に従う必要があるとする考えを強調しました。
中国政府は、ダライ・ラマを「チベットの独立をたくらむ分離独立主義者」と批判していて、今後、双方の対立が深まる可能性もあります。
また、チベット自治区の高官は会見で「チベットでは経済が発展し、貧困から完全に脱却した」と述べ、習近平指導部の成果を強調したほか、自治区の成立60年を祝う式典を開くことを明らかにしました。中国政府によるチベット自治区統治の正当性をアピールする狙いがあります。
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