記録的な猛暑でコメの品質が低下するおそれがあるとして、JA全農長野は生産者に対し適切な管理を呼びかけています。


JA全農長野は、5日長野市で会見し、今年のコメの生育状況について例年より「5日から10日早い」と説明しました。

原因はこの夏の猛暑。7月は飯山や大町など15地点で平均気温が7月としては最も高くなりました。

JA全農長野 池田吉隆米穀課長:「水が非常に重要になってくるのかなと。だいぶ生育が早まっていますので、適期の刈り取り予測ここが遅れがないように」


JAは水の適切な管理や病害虫の防除、適切な時期に刈り取りを行うことなどを呼びかけています。


また、北信の一部で水不足が懸念されるとして今後の雨や気温の低下を期待しています。

一方、備蓄米についてはJA全農長野が入札で確保した9700トンのうち、7月末までに98パーセントを出荷したということです。


県内も早いところでは8月20日ごろから稲刈りが始まります。
2024年の夏過ぎに顕著になったコメ不足。

JA、県内の卸大手のマイパール長野ともに「今年は去年のような極端な状況には陥らないのではないか」との見方を示しました。


マイパール長野 営業部 林芳樹部長:「(去年は)8月のお盆前に南海トラフの地震(臨時情報)があり、一気にコメ売り場からコメがなくなった。9月に販売を予定したものも一部前倒しで納品せざるを得なくなった状況があった。そういった部分と比較すると、まだ6年産米で販売予定しているものがあるので、昨年と同じような状況にはならないのではないか」