5日午前、山口県の消防防災ヘリ「きらら」が、島根県安来市で起きた山林火災の消火のため出動した際、ヘリの後方に付いていた製造番号などが書かれたシリアルプレート(金属板)を喪失しました。

留め具の経年劣化が原因で、飛行中に落下したものとみられます。



ヘリは、5日午前9時に山口宇部空港を離陸し、秋吉台上空、日本海側沿岸の山地上空を飛行し、出雲空港に着陸しました。

出雲空港に着いた際に、シリアルプレートがなくなっていることが発覚したということです。

プレートの重さは約30グラム、大きさは縦10センチ、横7.5センチ、厚さ0.5ミリです。

現時点で、けが人や物的被害などは確認されていません。

消防防災ヘリ「きらら」は山口宇部空港に常駐し、人命救助や山林火災の消火活動などで出動します。

ヘリを所有する山口県は、国交省大阪航空局に報告するとともに、山口県警、島根県警に落下と紛失を通報。

機体の運航、整備、点検を担当する会社に対し、再発防止を要請しました。

県防災危機管理課は、「消防防災ヘリは大きな役割を担っていて、適正な運航を今後も心がけていきたい。再発防止に努めていく」とコメントしています。