岡山県美咲町の森林研修場で「防災」という側面から林業を学ぶ女子高校生に出会いました。専門知識を活かし将来は林野庁で働きたいといいますが、なぜその林業の世界に魅力を感じているのでしょうか。

美咲町の森林研修場で行われた高性能林業機械の操縦体験です。参加者はなんと高校生。勝央町の勝間田高校で林業に関する専門知識を学ぶ「森林コース」の生徒たちです。

(勝間田高校 安藤星那さん)
「森林が好きなので森の中とか、そこらへんで、やりがいを感じているところです」

緋田花輔さんは、2018年に起きた西日本豪雨をきっかけに林業の世界に飛び込もうと決意しました。

(勝間田高校 緋田花輔さん)
「被災自体はしていないんですよ。でもニュースで被害にあっているのを見たりしてこれからどんなことが起きるのか分からなくて不安で…」

「防災」の重要性を痛感したという緋田さん。間伐などで森林を保全することで、未然に土砂災害などを防ぐことができる林業の世界に希望を見出しました。

(勝間田高校 緋田花輔さん)
「このまま林業だったり森林に関わる仕事を通して自分の目指している防災に貢献できたらなという思いで今勝間田高校で勉強しています」

担い手不足が問題となっている林業ですが、この日研修を受けた15人のうち6人ほどが林業従事者になることを希望しているといいます。

(勝間田高校 緋田花輔さん)
「林野庁に勤められたらなと思っていて国家公務員の高卒の試験を目指しています」

強い志を持つ若者の存在に林業の新たな可能性を感じました。