8月2日・3日に行われた新潟・長岡の花火大会。多くの人が訪れて楽しみましたが、チケットの転売や迷惑駐車などのトラブルも…。現場は対応に追われていました。

その規模感などから、日本三大花火の一つとされる新潟の「長岡まつり大花火大会」。この週末に開催され、今年も2日間の有料観覧席34万席が完売するなど、大盛況で幕を閉じました。

「夏の一番の思い出になりました」
「他にも色んな花火大会があるけど、やっぱり感動する」

ただ、この花火大会をめぐっては今年、開催を告知するポスターに異変が。花火大会の告知なのに花火が全くありません。

実は、毎年問題となる有料観覧席のチケットの高額転売などで、「いつか夜空に花火が打ち上げられなくなるかもしれない」との思いが込められていたのです。

長岡市 磯田達伸 市長
「色んな関係者と力を合わせて情報交換をしながら、さらなる対策を考えていきたい」

そこで、多くのフリマサイトでは記名式チケットを出品しても削除できることから、長岡市は今年、当選者の名前を記載した上でチケットの配送を行いました。

しかし…。

Nスタ
「17万6000円のチケットが売り切れましたと表示されています」

メインの打ち上げ花火を堪能できる「ベンチ式マス席」。定価4万8000円の席が3.7倍の17万6000円で転売されていたのを発見。他にも3万2000円のマス席は4倍以上の14万円で売られていました。

長岡花火財団 戸田幸正 事務局長
「サイト運営者にお願いしているが、なかなか協力が得られない状況で、完全に放置状態。私どもからすると、これ以上のことはできない状況」

また、こちらも…。

道の駅ながおか花火館 武士俣一樹 駅長
「(土曜の)早朝の7時くらいの時点ではもう満車状態になっていて、前のりをして入ってきたりとか」

花火大会の会場までおよそ2.6キロ離れた場所にある道の駅では例年、長時間駐車をするなど迷惑行為が横行。ごみのポイ捨ても問題に。

道の駅ながおか花火館 武士俣一樹 駅長
「9割5分くらいが県外ナンバー。花火目的での駐車は本当にご遠慮頂きたい」

今年は半月前から2時間以内の利用を呼びかける看板を設置しましたが、効果は薄く…。

道の駅ながおか花火館 武士俣一樹 駅長
「普通に悲しいですよね。どれだけ言ったとしても、やっぱり響かない。『停めていいだろう』という気持ちが勝ってしまうのでしょうね、お客様は」

ルールやマナーを守って楽しむ花火大会。摸索は続きます。