米津龍一気象予報士:

あすのお天気ポイントはこちらです。

過去経験のない災害級の暑さとなる恐れがあります。

実際の予想最高気温を見ていきます。
あす大月は最高気温41℃を予想しています。これまでの山梨県内で一番気温が高かったのが甲府で2013年の8月に40.7℃を観測したんです。ですから県内観測史上最高となるおそれがあります。
勝沼も40℃ですと、2022年以来3年ぶり。甲府は40℃予想となっていまして、命に関わる危険な暑さです。
山中湖は最高気温35℃で一見低そうに見えるんですが、山中湖は過去に35℃を超えたことが一度もありません。ですから、史上1位の暑さとなる恐れがあります。

なぜここまで上がるのか要因が実はいくつもあるんです。
まず要因の一つ目としまして、この高気圧に覆われて晴れるからなんです。

高気圧というのは時計回りに風が来ますから南西方向から暖かい空気が入ってきやすくなりまして、この暖かい空気が尋常じゃないレベルなんです。

どれぐらい尋常じゃないかっていうと、こちらは上空1500m付近の気温の予想なんですが、この黒い部分は晴れれば40℃以上の目安、この暖気がほぼほぼ山梨県を覆っている形となるんです。甲府、勝沼、大月で40℃以上の予想となっていますが、なぜ大月が一番高いのか理由があるんです。

実は南西方向から暖かい空気が入ってくるということは、この丹沢の山を越えて乾いた熱風が吹き降りるフェーン現象によって暖かい空気が東部に入りやすいんです。ですから大月があす一番気温が高いという予想が出ています。

各地点いつの時間帯が危険なのか。あすは朝から暑いです。もう朝9時頃甲府、大月、南部では30℃を超えてくる予想となっています。もう大月に至っては、午前中から35℃を超えてくる予想となっていまして、その35℃以上の時間帯が7時間もあります。甲府は正午から6時間、35℃超えとなるんですが、30℃以上の時間帯が夜の10時まで続くことになります。

これまでに経験したことのない暑さです。ですから、もう脅しでも煽りでもなく、本当に危険な暑さとなります。最大の熱中症の対策は、涼しい室内にいることです。皆さん、あまりこの時間の外出は控えるようにしてください。
<詳しくは動画をご覧ください>
 
   
  













