群発地震が始まって1か月半。専門家は「地震は沈静化しつつはある」とみていますが、そのメカニズムについては、震源が海底にあるだけに解明できていないことが多いといいます。
(鹿児島大学 中尾茂教授)「有感地震も順調に少なくなっていて、順調に沈静化しているのではないか」

地震のメカニズムなどを研究する鹿児島大学・中尾茂教授です。
一般的に、群発地震は「地中でマグマなどの流体が動くことに伴って発生する」といいます。しかし、トカラ列島近海の地震は、震源が海底のため、詳しいメカニズムはさらに研究が必要だといいます。
(鹿児島大学 中尾茂教授)「今回どういう原因で始まったかは、まだ明らかになっていないので、また近々起こるかもしれないことも頭に入れてほしい」
鹿児島大学は今後、東京大学などとともに、海底に地震の観測機器を設置してメカニズムを解明したいとしています。
一方、悪石島で観測したような規模の大きい地震は、離島以外でも起こり得るといいます。
(鹿児島大学 中尾茂教授)「(県内で)最大震度7も想定されている。(地震は)急に来ると考えてほしい。我々は生活していると、常に在宅でもないので、いろんな場合に備えてどこに逃げるかを家族であらかじめこの機会に話をして、最終的にどこで合流するかも相談すると安心」
いつどこで起こるか分からない地震。離島に限らず、日ごろの備えと心構えが大切です。














