きょうも各地で気温が上がり、石川県小松市で40℃を超えるなど“災害級の暑さ”となりました。日に日に深刻さを増す“水不足”。コメ作りの現場で影響が広がっています。
「暑いっすね」
きょうも石川県小松市で40℃を超えるなど、“災害級の暑さ”となった日本列島。連日の暑さで懸念されているのが“水不足によるコメの不作”です。
ブランド米の産地として知られる新潟県南魚沼市のため池を視察した小泉農水大臣。ここでも水不足は深刻です。
小泉進次郎 農水大臣
「貯水率は何%くらい?」
「(ため池の貯水率は)およそ10%くらい」
小泉進次郎 農水大臣
「10%くらい?あとどれくらい?」
「数日で終わってしまう」
南魚沼市では、新米の収穫期を前に雨が降らず深刻な水不足に。小泉大臣は“異例の措置”でコメ農家らを支援していく考えを示しました。
小泉進次郎 農水大臣
「あちらに見えている通り、今、給水車がため池に水を直接入れている。コメの収量に不安がある地域に水が来たという状況を届けていきたい」
各地の要望に応じて、給水車を派遣するなど「あらゆる施策をスピード感を持って対応する」と強調しました。ただ、コメ作りの現場では更なる“不安”も…
岡田農園 岡田伸幸さん
「カメムシ被害を受けているもの」
栃木県で15年にわたりコメを作ってきたこちらのコメ農家。暑さの影響で、今年はすでにカメムシによる被害が多発。水不足と“ダブルパンチ”で、今後の収穫に影響が出るといいます。
岡田農園 岡田伸幸さん
「(Q.収入は落ちるのか?)収入は期待できない」
先行き不透明なコメの価格。こうした中、新たな“問題”も浮上しています。
政府が今年5月以降に放出している随意契約による「備蓄米」。販売期限が「今月末まで」と決められていますが、本当に全部売れるのか?不透明な状況です。
備蓄米を取り扱う現場からは…
コメ流通関係者
「申し込んでから届くまでに1か月以上かかった。想像より届くのが遅かったなというのが本音」
小泉進次郎 農水大臣
「これだけコメの状況はさまざま動いていますから、その中で予断を持たずにあらゆる策を検討しなければいけないが、一方で8月末までに売り切ることが前提となって販売している。そのことも踏まえた上でどうするかを考えたい」
小泉大臣は、備蓄米を買い取った事業者などに「聞き取り」を行い、対応策を検討する考えを示しています。
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