広島電鉄の新たな路線、駅前大橋ルートが開業し、日本で唯一、新幹線のあるターミナル駅2階への路面電車の乗り入れが始まりました。広島駅で3日朝行われた出発セレモニーには、地元住民や鉄道ファンたちが詰めかけました。

広島電鉄・仮井康裕社長
「未来へ向かってスタートを切る新しい一番電車でございます」
一番電車の1番の整理券を受け取った人
「何時から並んでいる?(夜の)7時からです。2階から降りるところを体験してみたい」
小林康秀キャスター
「一番電車グリーンムーバーAPEXが、新しい広島駅から広島市中心部にむけて今走り出しました」

一番電車には、朝早くから並んだ125人が乗り込み、高架を下って市中心部へと向かいました。被爆電車も真新しい線路を走り、沿線の人たちが電車に手を振っていました。

沿線住民
「工事しているところからずっと見ていたんですけど、やっとここに電車が通ったなと思って、すごくよかったです」
広島市中心部からの電車も満員の乗客を乗せて広島駅に到着。
電車をスマホで撮影していた女子高校生
「ちょっと感動しますね、新しい広島に興味を持つ人がこんなに居るんだと思うと、新鮮な気持ちになります」
一方、駅前大橋ルートの開業で役目を終えた広島駅の平面電停には、2日夜、名残を惜しむ人が集まりました。

沿道にいた人
「市民球場に行くときとかは、こちらから市電で向かっていたので、凄い思い出のある路線ですね」
駅員
「最終電車、出発進行!!」

電車は、駅前大橋ルート開業で唯一廃止となる猿猴橋町電停にも停車し、最後の別れを告げました。