■MLB レイズ 0ー5 ドジャース(日本時間2日、ジョージ・M・スタインブレナー・フィールド)

ドジャースの大谷翔平(31)が敵地でのレイズ戦に“2番・DH”で出場し、この日は4打数2安打で、4試合ぶりのマルチ安打をマークした。

チームは4月21日以来の完封勝ち。先発のC.カーショー(37)が6回(88球)を投げ、5安打無失点の好投で今季5勝目を挙げた。

前カード(レッズ戦)のオハイオ州シンシナティから南へ移動し、この日からフロリダ州タンパで3連戦。前試合(7月31日)で今季7度目の登板となった大谷は、投手復帰後最長の4回途中まで投げたが、右臀部のけいれんのために緊急降板。打撃では2試合連続の5打数ノーヒットと状態が心配されていた。

初回は初対戦のレイズ先発・右腕S.バズ(26)を相手に、フルカウントから四球を選び13打席ぶりに出塁。リーグ首位打者のW.スミス(30)の二塁打で三塁へ進むと、続くF.フリーマン(35)がタイムリー2ベースを放ち、大谷の四球を起点にドジャースが2-0と鮮やかに先制した。

2点リードの3回は1死無走者の場面で打席に立ち、3球目のチェンジアップを振り抜くと、スタジアムにバットの折れる音が響き渡り、セカンドへのボテボテのゴロ。だが折れたバットも同じ方向に飛んでいき、大谷は全力で駆け抜け内野安打に。

打線は4回、1死一・三塁のチャンスにルーキーA.フリーランド(23)のメジャー初タイムリー、M.ベッツ(32)の犠飛で4-0。2死一塁の場面で、大谷の第3打席を迎えると、カウント1-2と追い込まれてから4球目のナックルカーブを弾き返し、ライト前ヒット。4試合ぶりにマルチ安打をマークした。

打線はフリーマンが5回に12号ソロを放ち5-0。6回も2死一塁の場面で迎えた大谷は、2番手I.シーモアと対戦。初球のボールは見逃したが、2球連続の空振りで4球目の際どいチェンジアップを見逃し、三振に倒れた。

先発のC.カーショーは初回から毎回ランナーを背負ったが、ベテランらしく安定した制球で得点を与えず。4回、5回は3者凡退でリズムを作り、6回は2死一・三塁のピンチを招くも最後は中飛で切り抜け、無失点を刻んだ。

9回の大谷の第5打席は2死無走者で迎え、4番手のモンゴメリーを相手に、カウント2-2から空振り三振。投げては7回からカーショーの後を継いだJ.ロブレスキー(25)が、3回1安打5奪三振の無失点でリードを守り切り、ドジャースは4月21日以来の完封勝利を飾った。