気象庁は1日、北陸地方が7月の観測史上最も降水量が少なかったと発表しました。新潟県 妙高市では一部地域で1日50リットルの節水を要請する方針です。

とにかく雨が降らなかった7月…気象庁は1日、7月の記録的な少雨と高温について速報のまとめを発表しました。新潟を含む北陸地方の7月の降水量は平年の8パーセント、統計を開始した1946年以降の7月で最も少なかったということです。

8月前半は北陸地方などで曇りや雨の日が多くなり、平年並みかそれ以上の降水が予想されるものの、これまでの少雨を解消するほどの降水量にはならない可能性があるということです。

【気象庁の担当者】「8月の後半にまた雨が降りにくい状況が予想されていることを踏まえて、水の管理に引き続き注意をしてもらいたい」

雨が降らない影響で妙高市の矢代川は川底が見える状態に…市は4日から新井地域の住民に1人、1日あたり50リットルの節水を要請する方針です。

【記者リポート】「上越市の正善寺ダムです。貯水率は12%を下回っています」
そして、上越市の正善寺ダムは午後5時現在、貯水率は11.7%と日に日に減少しています。

その影響で…
【新潟県 農業振興担当者】「大きなひびや稲の枯れなどが見られてきています」

稲のほかに枝豆は一部で収穫を断念する農家がいるほか、高温による病気の発生が確認されたということです。

また畜産では乳牛の乳量減少や鶏卵が小さくなっていることが1日に開かれた県の会議で報告されました。

上越市はお盆の断水は回避できる見込みとしていますが、引き続き節水の協力を呼びかけています。