福島第一原発2号機から初めて取り出された燃料デブリが、想定よりももろく、人の力で砕きやすい硬さだったことがわかりました。

福島第一原発2号機では、去年11月に初めて燃料デブリを取り出しました。取り出したデブリはおよそ0.7グラムで、茨城県にある日本原子力研究開発機構の研究施設で分析が進められています。

分析の結果、デブリは全体に隙間があり、想定よりももろく、人の力で砕きやすい硬さだったことがわかりました。また、最も多く含まれていたのは燃料成分のウランで、燃料を覆う金属管のジルコニウムなども含まれていたということです。

デブリを小さくして回収できる可能性があることから、日本原子力研究開発機構は「貴重なデータを得られた。今後の取り出しに活用したい」としたうえで、今後も分析を継続して秋ごろに結果をまとめることにしています。

また、東京電力は福島第一原発の処理水について、7月14日から今年度2回目となる海への放出を行っていましたが、30日から津波注意報と警報を受けて放出を停止していました。注意報の解除を受けて、1日午前11時ごろ、処理水の放出を再開しました。当初は1日に完了する予定でしたが、3日の昼ごろにずれ込むとしています。