去年10月以降、国頭村で複数回目撃されている「シカ」について、村は、野生では沖縄に生息していないはずの「ニホンジカ」だとして捕獲することが分かりました。
国頭村では去年10月に初めてシカの目撃情報が寄せられ、何度か目撃情報があるものの、役場の職員が到着するころには移動しているというケースが続き、現在も行方は分からないままです。
ニホンジカは鳥獣保護管理法における「指定管理鳥獣」で、村は「野生の鳥獣」として捕獲することを環境省と県に申請。先月、許可されたということです。
これまで牛用の牧草が食べられたことがあり、農作物や生態系への影響も懸念されていますが、ことし4月に村内の安田地域の牧場で目撃されて以降、新たな情報は寄せられていません。村は目撃した場合は連絡するよう呼びかけるとともに、狩猟免許を持つ人と捕獲の調整を進めています。
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