世界的な「抹茶」ブームで原料不足による価格高騰が続くなか、伊藤園は抹茶製品などを9月から値上げします。

対象となるのは、茶会用などの「抹茶」製品・19品目で、9月1日から価格が最大2倍になります。例えば、「寿榮の昔(30グラム)」の希望小売価格は税込み3024円から、4536円まで引き上げられるということです。

さらに、10月1日にはパック茶やティーバッグ茶など、「緑茶」製品・32品目も値上がりします。

伊藤園によりますと、エネルギー費や物流費などが上昇するなか、就農者の高齢化や後継者不足により生産量などが減少しているといいます。

一方で、世界的な「抹茶」や「緑茶」ブームによって、需給がひっ迫。茶業界全体で原料不足による価格高騰が続いていることから、伊藤園は「企業努力だけでは安定的な供給を維持することが困難な状況だ」と説明しています。