高温と雨の少ない状態が続いていて、富山県内のあちこちで深刻な水不足に陥っています。干上がってひび割れが発生している砺波市の山あいの田んぼには、緊急対策として給水車がやってきました。

加賀谷悠羽記者
「砺波市の栴檀山地区です。こちらの田んぼ、干上がって地割れを起こしているんですが、ここに救世主がやってきます」

砺波市の山間部の田んぼでは、まとまった雨が降っていない影響で深刻な水不足に。

そんな中、市が応急対策として用意したのは…給水車です。

市は渇水対策として、今月26日から、中山間地の栴檀山地区などに、8トンの給水車2台を派遣。1日に何度も市の貯水槽からピストン輸送し、田んぼやため池に水を入れています。

地元農家・吉田和博さん
「最高の水や。喜んどるわ、これだけ水入れば」

市では、県の補助金を活用して、給水用ポンプのリース料などの補助を行う方針でしたが、川にもほとんど水がないため、今回初めて給水車での支援に乗り出しました。

しかし、この栃上地区の田んぼの地割れは最大で幅5センチ、深さ20センチにものぼるといい、一度の給水では十分に足りないといいます。

地元農家・吉田和博さん
「隅々まで水がいかない。この割れ目に全部吸い込んでいく」

Q)まだ水が足りない
「足りないけど、お金もかかるので」

給水車の利用は、一部、農家の自己負担となっていて、農家は雨が降る日を待つばかりです。

地元農家・吉田和博さん
「非常に農家としては困るわね。2、3日前から雲が出ているけど1滴も落ちない。神頼みが足りないのか」

市は、今後も地元の要望に応じて、給水車での支援を継続するとしています。