台風8号接近に伴い記録的大雨が観測された大東島地方。津波注意報が発表されたことから復旧作業にも影響が出ています。

南大東島・30日

南大東村役場によりますと今月27日夜から28日にかけて降った大雨の影響で、30日までに床上浸水5件、床下浸水13件の合わせて18件の住宅被害が確認されています。

南大東島・30日

南大東村の中心部在所の村道。在所は島の中でも海抜が低い地域で、多くの池が点在しているため、池からあふれ出た雨水が道路や住宅に流れ込み、現在も冠水が続いています。

南大東島・30日

水が溜まった道路では、魚が泳いでいました。

南大東島・30日

在所に滞在中の池上隆之さん
「初めて怖いと思うくらいの大雨だったのでそれこそ本当に屋根を突き抜けてくるようなすごい雨音でした。(在所は)水が溜まりやすい場所だったんですけど今回の大雨で池も氾濫してしまって、その池からあふれ出た水がここまで流れ込んで、飲み込んでしまった感じですね、住宅街を」

在所に滞在中の池上隆之さん

住民の女性
「27日くらいに降り始めて、ずっと夜中も降っていましたね。外にも出られない、トイレも使えない。トイレは子どもの家は使えて、向こうにいくのも大変」

住民の女性

津波注意報が発表されたことから、消防団員や役場の職員が沿岸部をまわり注意を呼びかけるなど、対応に追われたため復旧作業にも遅れが出ているということです。

南大東島・30日

一方、県からの要請を受けて自衛隊が派遣された北大東村では、29日に到着した隊員によって排水ポンプが持ち込まれ、30日朝から、冠水した場所に溜まった雨水を近くの池に運び本格的な排水作業が始まりました。

北大東島・30日

31日に沖縄総合事務局の配水用のポンプ車を那覇から船で運ぶ予定ですが、津波注意報が続くと出航が危ぶまれ、排水作業に影響がでる可能性があるということです。

北大東島・30日