歌舞伎俳優の市川中車さん、中村壱太郎さん、尾上右近さん、市川團子さんが、「立川立飛歌舞伎特別公演」製作発表に出席しました。

今年で3年目を迎える「立川立飛歌舞伎」。3年連続出演となる市川中車さんは、“歌舞伎をいついつまでも続けたい、やっていかなければならないと思っておりますので、本年3回目の公演となりますが、わたくしども一丸となって、しっかりと務めてまいりたいとおもっております”と、意気込みを語りました。

また、今回上演される演目「新説 小栗判官」は、中車さんの父であり、市川團子さんの祖父である二代目市川猿翁さんが、三代目市川猿之助を名乗っていた時代に「當世流小栗判官」として初演したものをもとに、藤間勘十郎さんが新たに脚本・演出・振付を担当。團子さんが小栗判官と浪七の二役を演じます。

このことについて中車さんは、“父・二世猿翁がこれを1980年代に復活させた時、本当に立ち回りだったり、父が汗水を流しながら務めている姿が、僕はビデオでしか観たことがありませんでしたけれども、その姿を息子の團子が、このような早い段階でやることになるとは思いもよりませんでした。團子が2年ぶりに立川立飛歌舞伎に戻ってきて、この二役を務めることは僕自身も本当に感無量でございます”と、喜びを噛み締めました。

その團子さんは、“この歳で、未熟な自分に身に余る大役を務めさせていただく、しっかり覚悟を持って、この舞台を盛り上げられるように誠心誠意務めていければと思っております”と、真摯に語りました。

また、「小栗判官」の最大の見どころの一つが「人馬一体の宙乗り」。馬に乗った小栗判官と、今回は中村壱太郎さんが演じる照手姫が馬に乗って宙乗りになるシーンです。
昨年、別の演目で宙乗りを経験した壱太郎さんは、“本当に怖かったですけれど、お客様が入るとテンションが高ぶって、不安がどこか消えていくのを感じました”とした上で、“今年はとにかく團子くんにしがみついていれば、落ちる時は一緒なので、安心して飛ばしていただきたいと思います”とニッコリ。
團子さんは、“しっかりガッツリ(壱太郎さんを)持って、落ちないように。そこはロマンチックにいきたいと思います”と、力強く誓って笑いを誘っていました。
【担当:芸能情報ステーション】