■MLB カブス3ー4オリオールズ(日本時間3日、リグリー・フィールド)
オリオールズの菅野智之(35)が敵地でのカブス戦に今季21度目の先発、5回、95球を投げて、被安打5、奪三振5、四死球1、失点3(自責点3)。序盤は際どいコースの判定に球数が増えてしまった。カブス・鈴木誠也(30)は菅野とメジャー初対戦で2打数無安打1四球。この試合は2打数無安打3四球。チームは8回にG.ヘンダーソン(24)が逆転スリーランを放ち、菅野の負けが消えた。
前回7月28日のロッキーズ戦ではメジャー最多タイの8奪三振で8勝目をあげた菅野、この日は鈴木誠也(30)、今永昇太(31)が所属するカブスとメジャー対戦。“3番・DH”の鈴木とはNPB時代には何度も対戦し、通算成績は74打数19安打、打率.257、5本塁打、10打点、5本のホームランは2021年、鈴木の広島最後のシーズンで打たれた。
1回、1番・M.ブッシュ(27)に粘られて、6球種を投じて10球目のカーブをレフトフライに抑えた。2番・K.タッカー(28)はスプリットで空振り三振、2死走者なしで3番・鈴木とメジャー初対決。1球目のカットボールを完璧に捉えられたが、左中間へ大きなセンターフライに打ち取った。
2回、1死から5番・I.ハップ(30)にライトへツーベース、続く6番・W.カストロ(28)の打球にレフトのC.カウザー(25)がダイビングキャッチを見せたが、わずかに届かず。これでピンチを招くと、7番・N.ホーナー(28)にはレフトへタイムリーツーベース、菅野が3連打で1点を失った。さらに8番・R.マグガイア(30)にもレフトへの犠牲フライで2失点。
3回、2死走者なしでカブス・鈴木と2度目の対戦、7球粘られて四球。2死から走者を許したが、4番・P.クロウ=アームストロング(23)を内角高めのストレートで空振り三振。
0対2の5回、菅野は1死から6番・カストロにスリーベースを打たれてピンチを背負うと、2回にタイムリーを浴びた7番・ホーナーにフルカウントからストレートが高めに浮いてしまいライト前へライムリー、0対3と追加点を奪われた。
ここまで際どいボールをストライクと判定されず、球審と相性悪い菅野、苦しいマウンドとなったが5回、先頭の2番・タッカーを外角低めのストレートで見逃し三振、3番・鈴木との3度目の対戦はセカンドゴロ、4番・クロウ=アームストロングには外角高め、ややボール球をストライク判定で見逃し三振。これにはクロウ=アームストロングが球審に抗議、菅野は3者凡退に抑えて流れをつかみ始めた。
しかし、球数が95球になった5回で降板、被安打5、奪三振5、四死球1、失点3(自責点3)と序盤の球数が多くなり、リズムをつかむのに時間がかかってしまった。カブス・鈴木とのメジャー初対決は2打数無安打に抑えた。
チームは0対3で迎えた8回、2死一、三塁で2番・J.ウエストバーグ(26)がライト前へタイムリーを放ち、1対3。続く3番・G.ヘンダーソン(24)が右中間スタンドへ13号逆転スリーラン、4対3として菅野の負けを消した。