「SL人吉」をけん引する蒸気機関車「58654(ゴーハチロクゴーヨン)号機」はきょう11月18日が「誕生日」ということで盛大なバースデーイベントが開かれ、多くのファンから祝福を受けました。


八代駅に到着したこの日の主役、SL人吉。
1922年に完成した蒸気機関車「58654号機」が、きょう100歳の誕生日を迎えたのです。


誕生日をお祝いしようとホームには多くの鉄道ファンが。


「広島からですけど、感慨深いです」
「せっかくなので大正時代の格好して乗ろうかなと思いまして」


「3歳の頃に出会ってから、もうずっと追いかけているSLです。もう涙が出てきちゃいました」


58654号機は、九州各地を走行したのち、1988年に観光列車「SLあそBOY」として熊本ー宮地間で運行。


その後「SL人吉」に名前を変え、熊本ー人吉間を走っていましたが、2020年7月の豪雨の影響で翌年からは熊本ー鳥栖間の運行となっていました。


後生川 凜 アナウンサー
「100年間九州各地を走ってきた58654号機、目の前にするとその迫力に圧倒されます。ただ、この姿を見られるのも残りわずかです」


SL人吉は蒸気機関車の老朽化などを理由に2024年3月で運行を終了する予定です。


「めっちゃ好きです」
「また走ってほしい」
「100年間走ってるだけあって迫力がすごく伝わってきました」


そんな引退間近の先輩のお祝いに、特急「いさぶろう・しんぺい」も駆け付け、鉄道ファンにはたまらない2ショットとなりました。