新潟県内では猛暑と水不足でコメにも被害が出始めています。こうした状況にあってもコメの品質を維持しようと、農家も必死です。

JAえちご中越が三条市で開催した稲作塾。

経験が浅い生産者や若手の営農指導員が対象で、高温と水不足が続く中でコメの品質を保つための技術を学びました。

【JAえちご中越 営農経済部 高橋友行 技術指導統括】「(穂肥を)1回撒いてみる。撒くんだったらここ一両日中に撒いていくと」

連日の猛暑の影響で稲の葉の色が少し淡く、黄色っぽくなっている田んぼもありました。

品質低下を防ぐため、JAえちご中越は穂が出る前にまく「穂肥(ほごえ)」を通常の2回から3回に増やすよう呼び掛けていました。

一方、農家を悩ませているのは、暑さだけではありません。
【加茂市の農家 小柳稔さん】「雨が降らなくて水が来ない。水がなくてポンプを使って水をくみ上げたり、もしくはポンプでくみ上げる水がない圃場もある。やっぱり心配」

県内ではしばらくまとまった雨は降らない見通しで、コメ作りへの影響が懸念されます。
【JAえちご中越 農政企画課 山本雄一郎 課長補佐】「お日様の力は十分に来ているので、登熟、実りの部分ではある程度はいいのかなと。半面、品質については高温障害で白く濁ったコメが多く発生してしまう懸念があるので、穂肥と水管理が重要なので(農家には)尽力いただきたい」