高知県の山間部・嶺北地域で生産が盛んな、カラフルな見た目のピーマン「彩りパプリコ」が、収穫の時期を迎えています。
高知県の嶺北地域で栽培されているのは、赤・黄・オレンジに色付いた中型の「ピーマン」で、本山町の大石範行さんのハウスでは、いま収穫の時期を迎えています。
ピーマンとパプリカは、同じ「ナス科トウガラシ属」ですが、「パプリカ」は、カラフルな色が特徴で大型のピーマンの一種です。嶺北地域で栽培されている「彩りパプリコ」は、一見すると「パプリカ」ですが、正確には「ピーマン」に位置づけられます。
これまでは「彩どりピーマン」という名称で出荷されていましたが、より親しみを持ってもらいたいと、今年度から名称を「彩りパプリコ」に変えました。ピーマンに比べて肉厚で、糖度が高いのが特徴です。

◆岡本采子アナウンサー
「収穫されたばかりの彩りパプリコですが、大きいものになると12cmほどに成長します。ずっしりとした重みがあります」
今年は、苗を植えた4月ごろの気温が低く生育が遅れていましたが、その後は順調に生育したということです。収穫後は汚れを拭き取り、傷の有無などを確認した後、赤・黄・オレンジの3色に揃えて出荷されます。
嶺北地域では現在、10人の生産者が「彩りパプリコ」を栽培していて、今年は地域全体で300トンの収穫を見込んでいます。
▼JA高知県土長地区れいほく園芸部カラーピーマン部会 大石範行 部会長
「3色揃うと見栄えも良くて、見て楽しめます。“生”で食べていただいたり、例えば『土佐あかうし』などのお肉と一緒に炒めて食べていただいたりしてほしいと思います」
「彩りパプリコ」は、高知県内のほか、関西にも出荷されるということです。