「キンケシ」から始まった、今もなお続くカプセルトイブーム

「日本ガチャガチャ協会」の小野尾会長によると、カプセルトイには様々なブームがあります。
●第1次ブーム(1983年) キンケシ(累計1億8000万個)
●第2次ブーム(1985年) ウルトラマンフィギュアなど
●第3次ブーム(2012年) コップのフチ子(累計2000万個以上)
●第4次ブーム(2017年~)大人の女性向け専門店続々オープン
今のトレンドは、例えば傘の柄につけて自分の傘と判別させる実用品や、1個1000円以上するような高額商品も人気だそうです。
そんな中、私は「カプセル」の中身ではなく、カプセル自身も進化していることに注目しました。

「ecoポンⓇ(ケーツーステーション)」は環境にやさしいカプセルで、なんと世界初の紙製カプセルで40%のデンプンと60%のパルプで出来ています。
「くら寿司」が海洋プラスチック問題を解決したいと考え、ぜひ紙製のカプセルを作ってほしいと依頼。3年の年月をかけて開発したということです。見た目は普通のカプセルと変わりません。しっかり硬さもあります。

「ecoポンⓇ」はカプセルトイの枠組みを超えて、世界で活躍しています。
アルバニア共和国は山火事により、森林が失われています。そこで、このカプセルトイを使って中に肥料と種を詰めて、ドローンで散布します。紙製のカプセルトイは土に還るので、ある種の植林活動になっています。
経済アナリスト 馬渕さん:
そんな使い方があることに驚きました。環境を守ることに繋がっているんですね。
出水キャスター:
アルバニア共和国から依頼を受け、「ecoポンⓇ」を利用した植林プロジェクトは2024年3月ぐらいから試験が始まっています。
井上貴博キャスター:
コストさえ下がれば、全部これに置き換えていけば良いとなりますよね。
出水キャスター:
人力で肥料や種を埋めていると、コストが掛かるので、空から散布して土に還るというカプセルの進化をご案内しました。
================
<プロフィール>
馬渕磨理子さん
経済アナリスト
日本金融経済研究所代表理事
“日本一バズる”アナリスト
様々なお金の話をわかりやすく解説