小学生の甲子園といわれる全日本大会マクドナルドトーナメントに、大分市の少年野球団が結成50年目で初出場します。子どもたちは「楽しむ野球」をモットーに、高い自主性を持って大舞台に挑みます。

大分市宗方で活動するメンバー25人の宗方レッド少年野球団。結成50年と歴史あるチームがこの夏初めて、全国大会への出場を決めました。

(キャプテン・藤井廉くん)「めっちゃ元気で盛り上がっているチームです。ぼくとか副キャプテンとか中心に盛り上げていっています」

(キャッチャー・菅原彪斗くん)「きょうはみんなで楽しんでいくぞ!」

チームのモットーは「楽しむ野球」。キャッチャーの菅原くんは大きな声で味方を鼓舞します。

(菅原彪斗くん)「みんな声出してみんな」「レンいけ!」「ナイス!ゴーゴー!」

ピッチャーの平田くんは、力強いストレートで三振の山を築きながら試合を作り、4番の由佐くんは、身長163センチの恵まれた体格から鋭い打球を放ちます。

去年から試合に出ているメンバーも多く、チームは県大会の壁を超えるため、選手同士で話し合う時間を大切にしてきました。

監督の多田裕一さんは、自身も息子もチームのOBで、考えてプレーすることを求め、子どもたちの成長につながる野球を目指しています。

(多田裕一監督)「みんなで楽しむっていうところを実践してくれた子どもたちのおかげです。全国大会では相手の良いプレーを盗み、自分たちの技術向上につなげてほしい」

楽しみながら自主性を育む野球が実を結び、宗方レッド少年野球団は半世紀の歴史に新たな1ページを刻みます。

(藤井廉くん)「今までやってきたことを全力でぶつけて、思い切り楽しみたい。まず一勝して、どんどん勝ちすすめていけたら良いと思います」