空梅雨の影響により一部地域のダムでは深刻な水不足となっています。

このうち、岩手県花巻市の豊沢ダムでは農業用水の取水を一時的に取りやめています。
本来であればこの時期、梅雨の雨により水を満たしているはずの豊沢湖はすっかり干上がってしまっています。


花巻市西部にある豊沢ダムは、下流域のおよそ4250ヘクタールに農業用水を供給するためのかんがいダムです。
この時期の過去30年の平均水位が292メートルなのに対し、2025年は282メートルと10メートルも低くなっています。


このため、26日から28日まで農業用水の取水をとりやめています。
豊沢ダムでは2024年も渇水のため一時的に農業用水の取水を制限しましたが、2025年の渇水は2024年とは事情が異なります。

(豊沢川土地改良区 高橋憲幸業務課長)
「去年は降雪が少なかったということで。ことしは6月、梅雨入り以降の雨が圧倒的に少ないということだと思います」

特にも7月に入ってからは過去5年間の平均の4割しか雨量がなく、水不足は深刻です。