対面では約3年ぶりとなる日中首脳会談が行われました。尖閣・台湾問題で成果は?一方、中国の海洋進出や台湾有事への懸念などを念頭に日米共同統合訓練が行われていますが、17日は沖縄・与那国島の公道を自衛隊の機動戦闘車が走行しました。


■習氏がカナダ首相に苦言…“異例”の映像公開


日中首脳会談を控えバンコクに到着した、中国の習近平国家主席。習氏をめぐっては、カナダのトルドー首相に苦言を呈した映像が話題となっています。


習近平国家主席
「ニュースは適切ではない」

通訳
「会談内容がニュースに漏れているのはよくない」

習主席
「そんな会談の流れでもなかった」

このやりとりの前日、非公式の首脳会談を行った二人。その内容が“漏れている”と指摘したのです。

習主席
「条件を整えましょう」

握手を求め、やりとりを終わらせた習主席。外交姿勢の一端が垣間見えた瞬間でした。

■尖閣・台湾問題で成果は? 3年ぶり“対面”日中会談


一方、日本の岸田総理。習主席との対面による首脳会談は今回が初めてです。尖閣諸島の問題や中国の台湾に対する軍事的圧力について、日本の主張を直接伝えることが大きな目的です。

日本時間11月17日、午後9時前…


習主席
「ニーハオ」

岸田総理
「習氏、きょうは直接会談できますこと、大変うれしく思っています」

習氏は笑顔を見せ、穏やかな表情に見えました。


習主席
「中日関係の重要性は変わっていないし、これからも変わりません。新たな時代の要請に合致した中日関係を構築したい」


岸田総理
「現在、日中関係は様々な協力の可能性とともに、多くの課題や懸案にも直面しています。率直な意見交換を行うことを楽しみにしています」