ことしは戦後80年の節目です。27日、富山市では富山大空襲の戦跡を巡る高校生主催のツアーが開かれました。

「富山大空襲戦跡ツアー」は県内の高校生9人で活動しているボランティア団体「輪音(わおん)」が戦争の跡地をめぐることで、戦争の悲惨さを知ってもらい平和について考えるきっかけにしてほしいと企画したものです。ツアーには、高校生をはじめ幅広い年代の20人が参加。

参加者たちは護国神社でお参りした後、宮司の栂野守雄(とがの・もりお)さんから、富山市の中心部に大量の焼夷弾が投下され、火の海に包まれた当時の話を聞き、実際に神社に保管されている焼夷弾を見学しました。

ほかにも焼夷弾の跡が残る松川べりの灯篭(とうろう)など富山市内の戦争の跡地3か所をまわりました。

参加した高校生:「富山市に住んでるんですけどやっぱりそれでも大空襲について知らないことがたくさんあったのでこのツアーで沢山学べてよかったです」

高校生ボランティア団体「輪音」代表・薬師子龍さん:「参加された方から、参加してよかったという声であったり、すごくいいプログラムだったと声をかけていただいて、企画した側からは、すごくやってよかったなという思いになりました。今日の活動をきっかけに戦争や平和について若い世代だけじゃなくて全世代が考えるそういうきっかけを提供できてたらうれしいなと思っています」