タイとカンボジアの国境地帯で起きた軍事衝突をめぐり、カンボジア政府は26日、兵士と民間人の合わせて13人が死亡、71人が負傷したと明らかにしました。両国の死傷者は160人を超え、緊迫した情勢が続いています。

タイとカンボジアが領有権を主張し合う係争地では24日から両軍が交戦していて、現地メディアによりますと、26日未明にも砲撃の応酬があったということです。

タイ軍はこれまでに、東北部などの複数の県で子どもを含む民間人ら19人が死亡、62人が負傷したと発表。

一方、カンボジア国防省の報道官は26日、カンボジア側で民間人と兵士の合わせて13人が死亡したほか、71人がけがをしたとして「違法な侵略行為だ」と非難しました。

一連の戦闘による両国の死傷者は160人を超えたことになり、国際社会は即時停戦など緊張緩和を呼びかけています。