米津龍一気象予報士:

ニュースでもありましたが7月はあと6日残っているのに甲府は17回目の猛暑日となりまして新記録です。

この週末のお天気ポイントはこちらです。

猛暑&激しい雷雨に注意が必要となります。

まず天気図から見ていきます。
あす土曜日の天気図ですが、高気圧に覆われますからあすも午前中を中心に晴れます。きょうとほとんど変わらないくらい気温が上がります。予想最高気温は37℃です。
上空の冷たい空気=寒気がきょうほどではありませんが、あすもまだまだ気温が高い状況が続きます。
この上空と地上の気温差を足して40℃以上だと天気急変の兆しがあるのですが、足して42℃ですから、あすは午後天気急変のおそれがあるということになります。

雷が鳴りやすい確率=発雷確率を見ていくと、ここ最近毎日確率75%以上のこの赤色のところが出ていたんですが、あすはこの中北、峡東、東部を中心に50%以上の確率できょうほど広範囲ではないと見ていますが局地的にはバケツをひっくり返したような激しい雨が降る恐れがあります。

あさっても、天気図的にはもうほぼ変わりません。予想最高気温37℃で上空の冷たい空気=寒気もあすと変わらないレベルとなります。

ですからあさっても午後はまだ雷が鳴りやすい確率50%以上、局地的にはあると思うんですが盆地も含めて激しい雷雨に注意が必要となります。

予想最高気温を見ていきますと、甲府だけでなく、勝沼も2日連続の猛暑日となりそうです。
あすも暑さの警報とも言える熱中症警戒アラートがこれで6日連続発表ということになりまして甲府、勝沼、大月、南部、は最も熱中症の危険度が高い一番上の危険レベルです。これは高齢者の方が部屋の中で安静にしていても熱中症のリスクがあるということですから、涼しい室内で過ごしていただくよう、極力お願いします。

この暑さや天気急変がいつまで続きそうなのかというと、来週以降変わってきそうなんです。
これまではこの太平洋高気圧に覆われて上空の冷たい空気=寒気の組み合わせで天気急変が起こりやすくなっていました。

ただ、この太平洋高気圧が次第に東へと離れていく予想となっています。上空の寒気もだんだん弱まってきます。それはなぜかというと台風9号が北上してくる予想となっているからです。これによって太平洋高気圧がだんだん離れていきます。今のところこの台風9号は東へとカーブしていく予想で、本州には近づかない予想となっていますが、これによって天気急変のリスクが少なくなってくることになります。

来週にかけての天気予想を見ていきますと、来週の月曜日まではまだまだ午後天気急変の恐れがありますが、火曜日以降だんだん雷マークがなくなってきます。

ですから、ちょっと雲は多いんですが、気温が35℃以上の猛暑日はまだまだ続きますので、ちょっと蒸し暑くなります。今週と違ってより湿度が高くて熱中症のリスクはあまり変わりませんから来週にかけても暑さ対策はしっかりとお願いします。

<詳しくは動画をご覧ください>