新潟県 上越市の水不足が深刻さを増しています。夏の思い出づくりには欠かせない屋内プールが来週から休館することになりました。
上越市にある屋内プールです。

ウォータースライダーもあり、夏休みの子どもにはたまらない施設ですが、ここにも水不足の影響が…
上越市は市内8つのプールについて月曜日から利用休止にすることを決めました。

【小学生は】「ショックです。夏休みがつまらなくなっちゃう」

【小学生は】「悲しい」

また、全ての市立の小中学校にもプールの使用を控えるよう通知を出したということです。
上越市の正善寺ダムは貯水率がさらに減りおよそ16パーセントに…

現在も水位は下がり続けていて、あと2.5メートルほどで1987年以来38年ぶりに最低水位を更新します。

【上越市のパトロール車】「今後、水が不足する恐れがありますので、一日200リットル、お風呂一杯分以上の節水をお願いします」

水不足の影響はこんなところにも…
【市民は】「きょうお水のタンクを買いに行ったら、みんながすごく買いに来ていてびっくりして、やっと2つ確保できた。断水したらどうしようってとても心配です」

ホームセンターやアウトドア用品店で水を入れるタンクが売り切れているのです。

【WEST上越店 キャンプ担当 横山佑介さん】「これより一回り大きい20リットルのウォータータンクが数しっかりあったんですけど、そちらがすごい勢いで売れていって今ない状態です」

上越市が節水を呼び掛けて以降、タンクを買い求める人が増え、こちらの店は急遽100個ほど仕入れ26日に販売することにしました。

【市民は】「緊急時の水の確保のためのポリ容器ですね。普段は使わないので、普段はコンパクトにしまえる方がいいのでそれを探しに来た」
他にも折り畳み式のバケツや浄水器、携帯用トイレなどアウトドア用品の中には断水対策に使えるものが多くあります。

【WEST上越店 キャンプ担当 横山佑介さん】「水が止まった際、トイレが普段通り使えなくなった時には皆様活用いただける商品かなと」

こうした中、上越市は今後もまとまった雨が見込まれず、市民生活などに影響が予想されるとして渇水対策統括本部を設置しました。

【上越市 中川幹太 市長】「渇水の進行が市民生活に与える影響を想定する中で、市民の生命の保護を最優先として必要な対応について、職員一丸となって知恵を絞って頂きたい」

会議ではダムの貯水率や現在の取り組み状況を共有。引き続き対象エリアの住民に対し、40パーセント以上の節水を呼びかけています。

新潟県も25日、渇水情報連絡会を開催しました。
【県河川整備課】「今後も高温少雨が見込まれることから関係機関と連携しながら今後の渇水対策に役立てていただきたい」

会議では畜産関係の被害として暑さにより死んだ牛もいることや、エサの量や乳量が減っているという報告がありました。

また、農業被害について、水が届かない田んぼがあり一部の稲で水不足の症状が出ていて、県が県内11カ所のダムで計画以上の水を農業用水として供給していることが説明されました。

県は水の管理や農作物の品質低下を防ぐための管理・対策の徹底を呼び掛けるということです。