おととしの豪雨災害で被災した山口県のJR美祢線は、先日、沿線の自治体が鉄道以外の方法での復旧を認めました。

JR西日本の広島支社長は24日の会見で、将来の自動運転化などを見越したバスによる輸送形態に改めて意欲を示しました。



JR西日本 飯田稔督 広島支社長
「将来自動運転を目指していく。刷新感のあるものを1日も早く作り上げたい」

JR西日本の飯田稔督広島支社長が定例の記者会見で述べました。

JR美祢線はおととしの豪雨災害で被災し、全線で運休になっています。

今月、軌道の一部に専用道を設置するなど、運行に特別な仕組みを取り入れたBRTと呼ばれるバスによる輸送方式を、沿線3市の市長が復旧の軸とすることを表明しています。

BRTについてはJR側から、軌道のうち4.2キロに専用道を設置する案が示されています。

専用道が設けられれば将来の自動運転や隊列走行に向けて進められるとしています。

一方で飯田支社長は今後、自治体との話し合いの中で「専用道を設置しない場合もある」としていて通常のバスとの違いをどのように示すかが課題となります。

また豪雨災害で一部区間で運休しているJR山陰線は、すでに8割が復旧を完了していて、10月をめどに全線で運転再開を目指すとしました。