去年7月の豪雨で甚大な被害となった戸沢村では、災害で通院が困難になった患者がオンラインで診療を受けることができる体制の整備が進んでいます。

県は、過疎地域での医師の確保や患者の交通アクセスの負担といった課題を解決しようと、3年前からオンライン診療の実証実験を行っています。

ここ戸沢村は診療所が一つしかなく、去年7月の豪雨時は医師の派遣ができなくなったり、患者が通院できなくなったりする事態となりました。

これを教訓にきょう避難してきた村の人たちがオンラインで診療をうける実証実験が行われました。

戸沢村の加藤村長らが患者役となり、医師に体調や症状を伝えたほか、看護師がタブレットを使って、医師の指示を受けながら痛みを訴えている場所を詳しく撮影するなどしていました。

戸沢村 加藤文明 村長「平時にしっかりやっていないといざ緊急の場合はどんなことでもできないと思うので、しっかりやっていく事でこのオンライン診療が効果のあるものだと考えている」

戸沢村中央診療所 渡邊孝弘 医師「去年こちら水害があって私動けない事があったので、オンライン診療できれば患者も安心してもらえると思うし、私も無事な姿を見せていただければ安心できるかと思いますのでこれから機会があれば使っていきたい」

県は今後も、こうした実証実験を続け、頻発する災害に備えていきたいとしています。