520人が犠牲となった日航機墜落事故の遺族が、日本航空グループの職員に向け、当時の体験や空の安全についての想いを語りました。

日本航空123便が群馬県の御巣鷹の尾根に墜落し、乗客・乗員520人が亡くなった事故から、今年で40年となります。

この事故で9歳の息子を亡くした美谷島邦子さんは23日、日本航空グループの職員に向け、事故当時の体験や空の安全に対する想いについて講演を行いました。

美谷島邦子さん
「(伝えると)心のどこかがいつも少し痛いです。でも、伝えることは(事故で亡くした)健ちゃんからの宿題だと思っています」

事故当時を知る日本航空の現役社員は現在、わずか0.1%ほどだということで、講演を聞いていたおよそ1100人の職員に対し、美谷島さんは「御巣鷹山から一緒に安全を作っていきましょう」と訴えました。