夏の味覚の話題です。愛媛県の郷土野菜「松山長なす」の出荷が最盛期を迎え、生産者が収穫作業に追われています。

「まつやま農林水産物ブランド」に認定されている松山長なすは、その名の通り30センチから40センチの長さがあり、皮が薄くて実が柔らかく、甘みもあるのが特徴です。

JA松山市管内では松山市と松前町の生産者39人が、合わせて1.4ヘクタールで栽培していて、松前町内にある加藤正和さんの4アールの畑でも、加藤さんが長さを測るなどしながら一つ一つ摘み取っていました。

(加藤正和さん)
「黒々としてつやがあって傷がない。これが本当に良いナス」

加藤さんによると去年はカメムシの被害で出荷量が減ったということで、今年は害虫対策を徹底しているほか、厳しい暑さも続いているため水やりの回数を増やしているということです。

加藤さんにおいしいナスの選び方を聞くと…

(加藤さん)
「ヘタが緑々している。ヘタの下が紫ぽくなっているのを選ぶと新鮮でおいしい。焼いてよし、煮てよし、揚げてよし」
「輪切りにして焼いて麹みそを付けて食べる。これが個人的には一番好き」

松山長なすの収穫は11月下旬まで続き、JAでは、去年よりやや多い52トンの出荷を見込んでいるということです。