6月17日に東北新幹線で試運転中の新型車両「E8系」が故障し、走行不能となったトラブルで、JR東日本は22日に補助電源装置の中にある半導体デバイスに想定よりも高い電流が流れて損傷したことが原因と発表しました。

6月17日昼頃、栃木県内の東北新幹線で試運転をしていたE8系で故障が起き、一時自力走行できなくなりました。

E8系は、2024年4月に山形新幹線に導入された新車両で、同じ日には別の3編成でも同様のトラブルが起きていました。

JR東日本が調査を進めたところ、補助電源装置内の電力を変換する半導体デバイスとそれを制御する基盤の組み合わせが悪く、想定よりも高い電流が流れて半導体デバイスが損傷したことが原因だと判明しました。

JRは再発防止策として、高い電流が流れても誤作動が起きないよう部品の設定を見直します。

原因が分かり対策にめどがついたことを受け、JRは、これまで取りやめていたE8系の単独運転を解禁し、8月1日から山形新幹線での定期運転を順次再開します。