20日に投開票された参議院選挙。改選2議席を10人の候補者が争った広島選挙区では、自民党の新人と立憲民主党の現職が当選を果たしました。
自民党の西田英範さんは、党支持層の支援を得て、初当選しました。
大規模買収事件に伴う4年前の再選挙では落選し、今回の参院選が2度目の挑戦だった西田英範さんは「広島や日本の役に立てる仕事ができるのは嬉しい」と話しました。

当選から一夜明け、西田さんはRCCのラジオ番組に出演。
「物価高で厳しいなどの声に応えながら逆風から学び取って、変えていくことが政治家に求められている」と抱負を語りました。
立憲民主党の森本真治さん。未明にまで及んだ開票の末、3選を果たしました。

選挙戦では物価高対策を前面に押し出し、参政党候補の追い上げをかわした森本さんは「これまでに無い大変な選挙だったと思うが、結果が出てホッとしている。県民の皆さんから『しっかりやってくれ』と檄をいただき、後押しをいただいたので、それに応えていかなければならない」と話しました。
与党の過半数割れという結果に、党内での役割も増しそうな森本さんは「野党の調整が私の役割」としつつ、「今後の戦略を進めていかなければならないので汗をかいていかなくては」と意気込みました。

一方、若年層に熱い支持を受けたものの、森本さんに約5万票及ばなかった参政党の小石美千代さん。21日は、参政党に入った3年前から立ち続けていたという祇園大橋で、行き交う車に手を振りながら感謝を伝えました。
初当選とはならなかったものの、「やれば必ず結果が出ると自信になった」と明るい表情を見せていました。
広島県内の投票率は53.9%で、3年前の前回を7.11ポイント上回りました。(前回46.79%)