■MLB フィリーズ9ー5エンゼルス(日本時間20日、シチズンズ・バンク・パーク)
エンゼルスの菊池雄星(34)が敵地でのフィリーズ戦に今季21度目の先発、5回、91を投げて、被安打5、奪三振8、四死球8、失点2(自責点2)。立ち上がりから3イニング連続で得点圏に走者を許したが、要所で三振を奪いゲームを作った。しかし、5勝目の権利を手にしながら中継ぎが逆転満塁弾を被弾するなど5勝目が消えてしまった。
16日に2度目のオールスターに選出されたが、ローテーションの都合で登板機会はなかったが、ベンチではかつて所属していたアストロズやブルージェイズの選手と通訳を介さずに会話していた菊池。後半戦最初のマウンドに上がった。
1回、1番・T.ターナー(32)に四球を与えると、2番・K.シュワーバー(32)にはツーベースといきなり無死二、三塁のピンチ、ここで3番・B.ハーパー(32)をセカンドゴロ、このゴロで挟殺プレーとなり、最初に2塁走者をタッチアウト、そして、3塁走者もアウト。フィリーズの拙攻で併殺打を奪い、2死二塁となった。
しかし、4番・N.カステヤノス(33)に外角低めのカーブをレフト前に運ばれて、1点を先制された。2回にも先頭打者にツーベースを許したが、7番・E.ソーサ(29)をストレートで見逃し三振、8番・B.マーシュ(27)もストレートで空振り三振、9番・J.ロハス(24)はチェンジアップで空振り三振と3者連続三振でピンチを切り抜けた。
3回にも2死二塁と3イニング連続で得点圏に走者を背負い、迎えるは先制タイムリーを浴びた4番・カステヤノス、この場面ではストレートで空振り三振を奪い追加点を許さなかった。
するとエンゼルスは4回、1死から4番・T.ウォード(31)がセンターへ23号同点ソロを放つと、続く4番・J.アデル(26)もレフトスタンドへ21号勝ち越しソロと菊池を援護した。さらにこの回、2死満塁のチャンスを作り、1番・Z.ネト(24)がレフト前へタイムリーと追加点を奪い3対2。
勝ち投手の権利のかかった5回、菊池は先頭に四球を許すと、無死二塁で1番・T.ターナーにセンター前にタイムリーを浴びて3対2と1点差、それでも、2番・シュワーバー、3番・ハーパーと連続三振に打ち取り、4番・カステヤノスを外野フライに打ち取り、勝ち投手の権利を手にした。
6回、エンゼルスは先頭の6番・Y.モンカダ(30)が8号ソロで取られた1点をすぐに取り返し、4対2とリードを広げた。菊池は5回で降板、91を投げて、被安打5、奪三振8、四死球8、失点2(自責点2)、要所で三振を奪いゲームを作った菊池、5勝目の権利を手にして中継ぎに託した。
その裏、菊池の後を付いたS.バックマン(25)はヒットの2四死球で1死満塁のピンチを招くと、犠牲フライで失点し4対3、そして、3人目、J.フェルミン(23)は替わった1人目に四球を許すと、2番・シュワーバーに32号の満塁ホームランを浴びて、あっという間に菊池の5勝目が消えてしまった。