遠藤選手が、最後にふくしま駅伝を走ったのは2016年の高校3年生の時でした。
高校卒業後は、トラックレースを主戦場にすると決めていましたが、当時、こんな言葉を残していました。

遠藤日向選手(当時高校3年)「必ずまたふくしま駅伝に戻って、白河から福島の駅伝を走ってみたい」

6年ぶりにふくしまの舞台に戻ってくる遠藤選手。

出場を打診したのは、学法石川高校時代のチームメートで、郡山市のコーチを務める田母神一喜さんでした。

田母神一喜さん(左)と遠藤日向選手


田母神一喜さん「日本のトップの選手が本気の姿を見せるというのは、ある意味それも競技普及や故郷への恩返しだと思うので、本当にそれを今回、日向が体現してくれると、私自身も楽しみにしている」

郡山市チームのコーチを務める田母神さん


ふくしま駅伝出場が決まり、「日本のエース」は、私たちに大会への意気込みを話しました。

遠藤日向選手「僕が中学高校の時は、憧れの選手が同じチームにいて、憧れている選手と一緒に走れるというのも普通では体験できないようなことだったので、今は憧れてもらえる立場になってきたと思うので、しっかりチームを引っ張っていけるような走りができればなと思う」

ふくしま駅伝への抱負を語る遠藤日向選手


そんなチームには、遠藤選手の背中を追いかける高校生ランナーも。
帝京安積高校のエース谷中晴(はる)選手です。

帝京安積高校・谷中晴選手


谷中選手は、この夏、インターハイの5000mに出場し、9月の東北大会では優勝した逸材。
ふくしま駅伝には4年連続の出場となります。

谷中晴選手「遠藤日向さんは今年世界陸上に出場して、やっぱり憧れであり、日本のトップを走っている遠藤日向さんの背中を見て、これからの自分の経験につなげたい」

遠藤・谷中の「二枚看板」を要する郡山市。

「咲き誇れ、郡山」というチームスローガンを胸に、10年ぶりに優勝という花を咲かせます。

齋藤純監督「郡山市民はもとより、福島県民に満開の走りを届けてほしいと思っている。その結果が優勝とか記録の面でつながってくれれば嬉しいなと思う」

郡山市チーム「優勝するぞ!おー!」